本日は小倉院で勤務開始前に勉強会を開催しました。
テーマは豊胸術でした。
豊胸の歴史は乳癌術後の乳房再建と共に発展してきた分野です。
豊胸の手技だけではなく、歴史や乳癌に関しても話題を盛り込んで
スタッフに話をしました。
その豊胸の中でも自分の組織・脂肪を用いて行うのが
脂肪注入による豊胸術です。
この方は授乳により失われたボリュームを改善するため、
脂肪注入による豊胸を選択されました。
足から脂肪吸引により移植する脂肪を採取して、
ピュアグラフトというフィルターを通して余分な麻酔液などを排除して、
胸に注入しています。
術後2か月が経過しました。
前後のボリュームも出て自然な張りを取り戻しています。
脂肪注入はたくさんの量を注入すればするほど、
移植された脂肪細胞の生活環境を圧迫するため、
正着率を落としてしまいます。
注入量は胸全体のボリュームや皮膚の進展度具合に合わせて調整が必要です。
例えばある一定の面積の田んぼに田植えをする際に、
少ない苗であれば、しっかり成長するでしょう。
そこに密に苗を植えればお互いに栄養を取り合って
成長が遅くなったり、成長が止まって枯れていくものもあるかもしれません。
脂肪注入も同じことがいえます。
ただ、授乳後の豊胸は皮膚が進展しやすいため、
それなりの量が注入できます。
一方元々小さな胸の場合は、皮膚の進展度が低いため、
多くの脂肪を注入する余裕がありません。
きれいな胸を作るためには、皮膚の状態などもみて
注入量を決める必要があります。
胸のサイズや形でお困りの方は
ぜひカウンセリングを受けにお越しください。
適した術式のご提案を致します。
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