アゴプロテーゼ摘出後の変形

この方はアゴがないのを気にして

過去にアゴプロテーゼを挿入していました。

しかし形が気に入らなかったため摘出をしています。

その後、口元の相談で当グループに来院されました。

口元が出ていることでアゴがないように見える状態です。

今回は上下顎前方分節骨切り術により口元のセットバックを行いました。

全身麻酔下で上下顎の前方分節骨切り術を施行しました。

手術時間は3時間40分でした。

術後はクーリングしながら2時間ほど安静にしてもらい、

その後帰宅となります。

腫れにより若干口は開きにくいですが、

話したり水分を取ったりはできます。

テープや圧迫などで睡眠を妨げないように、

基本的には術後クーリングのみ行っていただいています。

アゴのプロテーゼを抜去した影響で

残ったカプセルが拘縮してアゴ先の変形や凹凸を認めています。

今回セットバックの手術を行った際に、

裏から拘縮を解除しました。

術前の写真で認める凹凸に一致して瘢痕のバンドが存在したので、

裏からバンドを切開しながら拘縮を可及的に解除できました。


アゴや口元を気にされている方が相談に来られます。

このエリアはそれぞれの部位の形もさることながら、

鼻、唇、アゴ先の位置関係がとても重要なところです。

アゴ先や口元はその周辺臓器との位置関係で調整します。


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